2011年3月20日

山梨の峠、7つを巡る中上級者向きトレーニングラン!(2011年4月)

201104_00.jpg東京から日帰りで山梨はちょっと遠いという思うかもしれませんが、隣の県なので甲武トンネルを使えばアクセスは良好。そんな山梨県北東部の大菩薩嶺周辺や武田家所縁の甲斐大和を紹介しつつ7つの峠を巡ります。

スタートは山梨の上野原市にある平野田休養村というキャンプ場です。早朝に県道18号を北西方面へ出発し、鶴峠、今川峠を擁する小菅村を越えます。大菩薩嶺を反時計巻きに柳沢峠、上日川峠を越えたらひたすら南下。武田家所縁の甲斐大和を抜けて旧道笹子峠を越えたら、国道20号を東京方面へ向かいます。大月から岩殿山を駆け上がり、国道を北上して松姫峠を越え、鶴峠を越えて平野田休養村へ戻るという、全長約150km、獲得標高約4360mという上級者向けトレーニンクコースです。

■ルートマップ

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201104_02.jpg早朝に「平野田休養村」キャンプ場にある沢のおいしい水と一日分の食料を背中に詰め込み出発。県道18号に出たら左折し小菅村を目指します。上り基調で進んで行くと、「寺子屋」の看板を目印に1つ目の峠、鶴峠の始まりです。

まだウォーミングアップですし短い峠なのであまり頑張らずに。15分位で上り終えたら道なりに進み、国道139とのT字路を右折して温泉施設「多摩源流小菅の湯」前を通過します。この辺りはゴールデンウィーク前後に来ると、河の対岸に渡した雄大な鯉のぼりの大群に出逢えます。

201104_03.jpg道なりに進んで信号の有るT字路「小菅村役場前」を左折。すぐ次のト字路を右折すると、すぐトイレと給水ポイントになる神社と能楽堂があります。

ここから今川峠の始まりです。短いですが勾配はキツイです。まだまだ序盤ですので、適当に約3kmで300m上る峠を越えましょう。道なりに下ると、信号の有るT字路「丹波山村役場入口」にぶつかります。

201104_04.jpgここで左折して青梅街道(国道411号)に入ります。300m程進むと、反対車線のガソリンスタンド手前に水がジャブジャブ噴出しているバルブがあります。ここでボトルを満タンにしましょう。

この先が柳沢峠ですが、頂上は18km先ですし最初は緩斜面なので、グループ走の場合にはローテーションしたり補給したりしながら、景色を楽しみながら上りましょう。

201104_06.jpg201104_05.jpg頂上手前約6kmの「落合キャンプ場」まで来ると人の気配が少なくなり、勾配もキツクなります。頂上には、売店、ベンチ、公衆トイレがあり、天気の良い日には正面に富士山が一望できます。

グループが揃ったら寒くなる前に速やかに下りましょう。なお、この時点で11時を過ぎてる場合や、体調や天候が不良なときは、上日川峠は諦めて塩山に下る方が良いでしょう。四月上旬の桃の花の季節も塩山に下るのがおすすめです。

201104_10.jpg頂上から約9kmのダウンヒルを楽しんだら、「←大菩薩寺」「←雲峰寺」の看板のある「ほうとう屋さん」の逆ト字路を左折します。すぐに激坂がスタートするので、手前でインナーローに入れておきましょう。信号がない直線下り途中の左折ですので、グループの場合は最終走者の左折を確認するようにしましょう。

登り出してすぐ左手に武田家戦勝祈願寺、1200年の歴史を持つ「雲峰寺」があります。信玄の四男勝頼が天目山で自刃した後、家臣が再興を密かに期し武田の軍旗(いわゆる風林火山の旗)などを納めたものを所蔵してるそうです。歴史が苦手な私でも、次回訪れた時はぜひ立ち寄りたいですが、198段の階段があるのでビンディングシューズでは無理ですね。

201104_09.jpg本日4つ目の峠である上日川峠の頂上に在る「長兵衛小屋」までは、8kmで700mも上ります。平均勾配だと約8.8%。頂上付近が緩斜面な分、前半は10%前後の勾配が30分以上続くキツイ上りです。

この道はシーズン中の土日は、大菩薩峠への登山の拠点となる「長兵衛小屋」と塩山駅との間を走るタクシーが増えますので、キープレフトを守るようにしてください。勾配が緩くなり左手に南アルプスが見えてくれば、頂上は間近です。頂上に着いたら下りに備えまずウインドブレーカーなどを着てしまいましょう。それから流しの沢の水をボトルに満タンに詰め込みます。

平坦路を少し走っていったん下り再び上がったら、30分以上というこのコース一番のロングダウンヒルが待っています。途中、天目山栖雲寺、武田家終焉の地である大和村の景徳院などを経て、国道20号T字路右折を挟みんで笹子峠の入り口まで1000m以上高度を下げます。この緩斜面の下りで補給と休養をしておきましょう。

201104_11.jpgつぎの笹子峠は笹子トンネルが出来る前までは非常に重要な道で、勝頼も新府城から岩殿城への敗走中に峠を目指しましたが、小山田氏の裏切りにより引き返しを余儀なくされたとのこと。我々は進みましょう。

交通量は少なく、日陰が多いので夏でも涼しい峠道です。調子悪いときや時間が遅いときは、笹子峠は諦めて国道20号のT字路を左折して笹子トンネル(一般道最長の4km)を通過しましょう。この練習の最大の目標は、松姫峠までたれずに上ることなので、笹子峠もイーブンで行きましょう。

笹子峠頂上のトンネルは2年前位に改装され、大きな陥没やトンネル内部の天井から滴る水は無くなりましたが、残念なことに照明はつきませんでした。非常に暗くて危険ですので、前後ライトを点灯して前走者との車間距離を十分空けて走りましょう。

201104_12.jpg道なりに下り国道20号に出たら右折して東京方面に進みます。大月駅前を通過したら案内板に沿って左折。国道139号に入るとすぐに前述の小山田氏の居城、岩殿山があります。まさに天然の要塞です。それを左手に見ながらサクッと上って北上します。

徐々に高度を上げていくと、ダム湖の先に深城トンネルが現れます。このトンネルを抜けて50mほど行くと、右側に天然の沢の水が出ています。まだ2つ峠が残っていますので必要に応じて給水しておきましょう。

201104_14.jpgここから松姫峠まで約8.5kmですが、下りや平坦路がない強敵です。無理は禁物です。心拍計がある場合はそれを頼りに走りましょう。武田信玄の四女、松姫が八王子への敗走の際に使ったのがこの峠です。2月〜3月にかけて、笹子峠、松姫峠、和田峠を通過したそうです。

ここまで来ればキャンプ場までは約1時間なので安心です。春先の松姫の北面はスベリ止めの砂利が浮いているので、慎重に下ってください。10分程下ると朝一で通過したト字路交差点です。右折して朝来た県道18号を逆に走り、逆鶴峠を渾身の力でクリアします。

あとは道なりに下1ってクールダウン。バス停「阿寺沢」で和田峠に急ぐ松姫に別れを告げ、ト字路を鋭角に右折すれば平野田休養村はすぐそこです。16時半ごろまでにキャンプ場に着けば、シャワーが使えます。

■平野田休養村
都心から車で約一時間に位置する鶴川を敷地内に擁する静かななキャンプ場です。開村期間は、通常毎年4月1日から10月31日まで。営業(管理人常駐)時間は、8:30〜17:00です。トイレ、水道、自販機、公衆電話あり。携帯電話はドコモ以外使えませんでした。

入村料は1人300円、シャワー利用料300円。テントは1張り1500円、バンガロー1棟4000円です。寝具、テント、竿、焼き網、鉄板などのレンタルもあり、バーベキュー用の炭やジュース、ビールの販売もしてます。そのほかマス釣りもできます。

■今回のおすすめ機材
今回のツーリングで使ったバイクはコルナゴCX-1、ホイールはLIGHTNINGのALPINEです。

■カンパニョーロ/11スピード・グループセット
201104_17.jpg激坂の多い今回のコースですが、ここで真価を発揮するのがカンパニョーロの11スピード・グループセットによる、コンパクトドライブ+リアスプロケット12-27の組み合わせです。激坂の多いコースでは、21Tの出番はほとんどないでしょう。その場合10速の12-27スプロケットの場合、ロー側3枚が27T-24T-21Tですので使えるのは27Tと24Tの2枚。一方11速なら27T-25T-23Tの3枚が使えます。10速が3T飛びに対して11速は2T飛びなので、使いやすさにも差があります。

■LIGHTNING/ALPINE
201104_16.jpgヒルクライムレースにそのまま使えるほど超軽量のアルミクリンチャーホイールです。チューブラータイヤは張り替えた直後は本来の性能が発揮できません。今回のような下りのワインディングがあるようなコースでパンクすると楽しむどころではなくなります。その点クリンチャーならば、パンクしても練習を進められます。またアルミリムなので、山岳特有の急激な天候悪化に見舞われても制動性能の変化が少ないのもメリットです。走りの面でも激坂のダンシングで振った感じも軽く好印象です。今までよりギヤ1枚軽い感じで登れそうです。

関根

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