2015年8月20日

なるトラ通信番外編 初トライアスロン参戦記

 こんにちは、鈴木 淳です。
 7月に岡山湯原温泉トライアスロンの大会にトライアスロンに初めて参加してきました。その顛末をレポートします。
 書き出したらいろいろ思い出して長文となってしまいましたが、どうぞお付き合いくださいませ。
 終わってしまえば全て楽しい思い出で、久しぶりにチャレンジすることの楽しさを味わいました。
 これからトライアスロンにチャレンジしたい方の少しでも参考になればと思います。

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 もともとトライアスロンには興味があり、いつかはと思っていたがスイムがネックとなりなかなか踏ん切りがつかないでいました。
 高校(もしかしたら中学校)の時以来泳いだことはなく、その時もクロールでは25m位しか泳げず、今更そんなに泳げるわけでもないだろうと諦めていたわけですが、たまたまシーポの代表田中さんより岡山湯原温泉でのトライアスロン参加を勧められて、ここでこの話に乗らないともう一生トライアスロンとは縁がない気がして思い切って申し込みました。
 フェイスブックで参加表明をしたら、奇特なクラブ員が2名参戦を表明してくれまして、これは正直心強かったです。1名はトラ経験者、あと一名は同じくトラ初参戦です。それが3月でレースは7月後半、ちょっと時間がないなぁと思いつつ、スイムはウェットスーツを着れば浮くので何とかなりますよの言葉を信じて、まあ何とかなるかと結構楽観的にスタートしました。

 この湯原温泉トライアスロンは男子はミドル(ちょっと短め)しかなく、スイム2km(湖)、バイク64km、ラン14kmというもので、今になって考えてみるとスイム2kmはちと無謀だった気もします。
 丁度ショップのシーズンとも重なってしまうため、なんとか時間を作り自分なりに工夫をしてプールに行ったり、走ったりを続けましたが、いかんせんスイムがうまくいきません。

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 トライアスロンベテランのうちのスタッフに教えてもらったり、知り合いのスイマーにご教授頂いたり、YOUTUBE見て勉強したりと多少は形になった気がしましたが、2km泳ぐのははるか夢の彼方。平泳ぎなら結構泳げたのがとりあえず慰めにはなり、練習で休みながらでも2km泳げればなんとかなりますよの言葉に信じ、何とかなりそうかな、と淡い期待を抱きます。

 バイクしかやってこなかった体には使いどころが全く違うスイムとランを始めて相当体に負担が掛かったようで、5月には体調を大崩ししました。仕事で迷惑もかけるし、これでは本末転倒と、がむしゃらにやるのではなく計画的に3種目トレーニングすること、仕事とのバランスも考え睡眠時間も確保することを決め、とにかく体調管理に気を使う事と決めました。
 レース当日まで迫る時間、なかなかうまくいかないスイムに焦る気持ちを抑え、スイムばかりに時間を割くわけにもいかず、バイクそこそこ、ランにも少し力を入れてトレーニングし自分なりに調整してレースを迎えました。

 湯原温泉は岡山の中でも鳥取に近い蒜山(ひるぜん)高原のふもとにある湯原湖の下にあり、東京の奥多摩などに比べるともう少し開けた感じの自然に囲まれた所で、ここはいい所だねぇと、一緒に行った人たちが皆思わず声をあげてしまうような場所です。オオサンショウウオの生息地としても有名のようです。

今回のバイク、CEEPO スティンガー デュラエース電動仕様
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宿にもオオサンショウウオ(ちょっとわかりずらいですね)
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 バイクコースは前日に一周試走をこなし、その後一番心配な湖を見に行くことにしました。
 コースの設置も大分進んでいて、はるかかなたにブイが見えます。あんなところまで行くのかと思ったら、今見えているブイはショートの折り返しでミドルはもっと先ですよ、と言われかなりショックをうけ、この時点で相当ビビっていました。
 そして一つ気になるのは足が付かないという事。プールでしか泳いだことがなく足が付かないというだけで恐怖感満載です。あと前方の確認方法(ヘッドアップ)も知らなかったので、どうしたらいいのか一緒にいた他のショップの方に確認する始末。準備不足を露呈しまくりです。
 このあたりから相当緊張してきましたが、黙っていても時間は過ぎすぐスタートとなるので、ここまで来ていろいろ考えてもしょうがないからと、レースの事前説明を受けたり、蒜山高原観光をしたりして大分リラックスできました。

蒜山高原から大山を望む
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 当日は朝の目覚めも良く、他の2名もともにぐっすり眠れたようで、体調は万全です。
 トランジットに持ち込む荷物など、これでいいのかどうか多少不安材料はありましたが、パッキングも終了し会場へGO。
 会場へ到着後まず目にしたのがFINISHゲート。今日はここをくぐることが出来るのかどうかとても不安な気持ちと、ぜひここにたどり着きたいという前向きな気持ちが交差します。天気も素晴らしく、会場もとても良い雰囲気で、改めてこれは良い大会だなと実感しました。

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 受付を済ますとゼッケンナンバーを肩に書いてもらいます。地元のスタッフの女の子がとても丁寧に書いてくれました。僕はウェットが長袖だったので手の甲にも書いてもらいました。「頑張って下さい」の言葉でやる気が高まりトランジットエリアへ向かいます。

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 初めてのトランジットエリア。置き方などを一緒に参加したクラブ員に教えてもらい、あとは自分なりに工夫をして、こんなもんだろうとセッティング完了。あとはトイレに行ったり、どうしていいかとうろうろしたり、日陰で休んだり、早くスタートしてしまいたいなと思いつつ時間は過ぎます。

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 いよいよウェットを着てスタート地点へ向かいます。
 まずはウォーミングアップで泳げるというのでテストスイムへ。皆どんどん入水します。ビビっているのは僕一人だけだろうなと思いつつ思い切って中に入り泳ぎますが、周りは人が沢山いるし焦っているのでぜんぜん落ち着いて泳げません。そうこうしていると水も飲んでしまい、もうウォーミングアップどころではなくなりました。これで完全に舞い上がってしまいましたね。
 スタートはフローティングのため、陸から50mほど泳いだところにスタート地点があります。皆さんどんどんスタート地点に泳いで向かいますが、僕は一番後からゆっくり行こうと決めていたので、同じようなゆっくりスタートの方たちとともに入水しようと思った時にスタートの合図がなり、先頭の方はすごい勢いで泳いでいきます。それを見ながらやっと入水、もうさっきのアップアップのアップと、足が付かない恐怖感から心拍上がりまくりで、スタート地点に泳ぎ着いた時にはもう体も気持ちも一杯状態、そこから100mも泳ぐともうどうしようもなくなって早速浮き輪につかまり、今日はもう無理という事で頭が一杯になりました。
 しかし、そこで思い浮かんだのが参加賞の中に入っていた地元の小学生が直筆で書いた応援メッセージ付のうちわ。「がんばれさいごまであきらめるな」と書いてあり、スタート100mで諦めてどうすんの?何のために練習してきたの?と自分に言い聞かせとにかく泳ぎ切ろうと再スタート。

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 その後もコースを大きく外れ気持ちが撃沈したり、逆に気持ちよくクロールできたり(平泳ぎも大分したんですが、ウェット着ての平泳ぎは全く泳ぎにくくて全然進まないことが当日に判明しました笑)、スイム中の自分の中でこんなにも気持ちの浮き沈みがあるのかと改めて気持ちの持ち方の大切さを痛感しましたが、1kmも泳ぐと大分余裕もでてきて、最後はサポートボートも個人的に張り付いてくれて激励ももらいある意味VIP待遇で、よれよれながらなんとかスイム終了。サポートボートの方も握手して一緒に喜んでくれてとても感激一気に力が湧きました。

 よたりよたりとトランジットエリアまで向かう間もスタッフの方や地元の方そして同じバイクショップの方々が声援を送ってくれるのでうれしい。
 トランジットエリアに着くと朝のバイクが連なっていた景観から一転、残っているバイクは3~4台と言ったところ。ここまで来たらあわててもしょうがないので、水分、塩分、糖分の補給をしっかりし、身支度を整えてバイクパートへ。

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 このバイクコースは、アップダウン、いくつものコーナー、豪快なダウンヒル、DHポジションでばんばん行ける若干下りのストレートと、自分が想像していたトライアスロンのバイクコースとはイメージが違い、昔に走った三陸ロードを思い出すような、ロードレースやっても面白そうなコースでした。
 途中水をかけてくれたり、エイドステーションはどうするのかと思ったら、やはり止まって取るんですね、暑かったので何名も利用していました。また折り返しですれ違う所もあり狭いのでちょっと心配していたのですが、みなさんスムーズな走りでまったく問題なしでした。どうも自分はロードレースの集団のイメージが残っているので、試走の時のここは危ないかなと思っていても、集団では走らないのでまったく安全でした。
 バイク後にランもあると考えると、ランのために足を残せるようなギヤ比、回転数を選択したので、バイクはとても気持ちよく走ることが出来ました。

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 それが良かったのか次のランを走り始めた時に予想以上に足が軽く、軽快にスタート出来ました。ただランは未知数、急にがっくりくる場合もあるので、ここも最後まで同じペースで走れるように心がけました。
 ランをして感じたことは応援してくれる方たちとの距離感がとても近い事。距離も近いしスピードも遅いので、一人一人のかたをしっかり確認しながら走れます。 ランナーも前も後ろもいるし、一人で練習しているときとは全く違いレースの楽しさを味わえました。止まった旅館の方も沿道で応援してくれ、「初トラなのにがんばってじゃない」「はい~」なんて会話しながら走れるのもいいですね。

 僕はランを始めたころ自転車に比べてその進む距離感の遅さや、脚を止めると止まってしまう所などがあまり好きではありませんでしたが、この日は逆にそのスピード感が心地よく、きついながらも楽しめて走れました。

 そして見えてきたゴール、朝の希望がかないました。
 やりきった充実感がとても高く、本当にうれしかった。

 仲間も一人は完走、もう一人はスイムは残念ながら途中でスキップしましたが、バイクとランは余裕で走り切りました。各自今回の満足感とともに次回へ向けての課題も分かり、またしっかりと取り組めそうです。

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 目標を決め、それに向かって自分なりに出来る範囲で着々とトレーニングしてそれを達成した時の充実感は格別です。
 そして自分の喜びは人の喜びにもつながり、他の人がゴールした時も同じように素直に喜べるんですよね。久しぶりに忘れていたいい経験をしました。

 やはり、自転車でもなんでも同じことをして皆で共有し、一緒に楽しめるのは最高ですなぁ。

 次の目標はまだ決まっていませんが、トライアスロンに限らず、大好きな自転車も含めいろいろな事にチャレンジして行きたいと思います。
 どこかの場所でお会いしたらよろしくお願いします!

P.S.
トランジットにスマホ持っていったら心配だなと思って、宿にスマホ置いて行ってしまい、肝心のレース当日の自分の写真がないという大失態...に加えレース前から大分舞い上がっていたようで、湖の写真とバイクやランのコースの写真も一切撮っていませんでした...

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